
2026年6月1日(月)、米子市安倍にある内浜処理場にて、「SDGs共創プロジェクト」の打合せが行われました。このプロジェクトは、企業や地域が抱えるSDGsの課題解決に向けて、本学の学生・教員が企業等と一緒に取り組むものです。今回は、プロジェクトの一つとして下水処理の過程で行われるメタン発酵の最適化を目指し意見交換を行いました。
近年、脱炭素の取組の一環として、下水処理の過程で発生する「メタンガス」のエネルギー利用が広がっています。
今回のプロジェクト「内浜処理場嫌気性消化(メタン発酵)の最適化等の検討」では、米子市の内浜処理場のメタン発酵槽で、より効率的にメタンガスを発生させるための「最適な運転条件(温度、投入する有機物の量、攪拌条件、エネルギー収支など)」を実験等によって明らかにすることを目指しています。
また、ガス発生後の残渣の有効利用や、大規模な災害が起きた際に処理場を「地域のエネルギー拠点」として活用する仕組みづくり、さらには避難所で出る廃棄物の処理方法などを検討します。
意見交換では、まず、本学の大学院2年である中西健斗さんが「初沈汚泥・余剰汚泥を用いた回分式実験」と題した研究報告を行いました。中西さんは、下水処理の過程で生じる2種類の汚泥(初沈汚泥と余剰汚泥)を嫌気性微生物と共に密閉した反応容器に入れ、それらが本来持っている「メタンガス生成ポテンシャル(下水汚泥からどれだけのメタンが生成できるか)」「ガス生成速度」等を測定し、それらの評価結果を報告しました。また、現場から提供いただいた運転管理データの解析も行い、その結果も報告しました。その後、指導教員である戸苅丈仁准教授が技術的な補足説明を行い、引き続きプロジェクトに共に取り組む「後藤テック・東芝・クボタ環境共同企業体」の技術者と意見交換を行いました。
この日の議論を経て、今後は内浜処理場の下水汚泥を定期的に大学の研究室へと送付し、微生物解析を含む詳細な分析を実施するとともに、さらに条件を変化させた実験を継続していくことになりました。
中西さんが研究結果を報告
戸苅准教授が補足説明し意見交換