(記:太田 太郎)
先日、サケの研究の第一人者である帰山雅秀先生の講演会があり、その前座で10分ほど鳥取のサケの稚魚の出現状況について報告したのですが、その内容を朝日新聞さんが記事にしてくれました。
鳥取でも、細々とサケが世代を繋いでいるのですが、稚魚の降海時期やサイズは北海道よりも少し早くて小さいようなので、そのことを報告しました。
サケの減少は、わが国全体の問題として、水産白書などにも取り上げられていますが、分布の端っこにあたる鳥取におけるサケの現状の記録を残しておくことは重要だろうなというようなコメントをさせていただきました。
地域の方々に聞くと、昔は田んぼの水路なんかにもサケが迷入することもよくあったそうで、そう考えると今はまさに「細々」なんだと思います。
海の環境が大きく変わっていると言われる今日ですが、鳥取のサケが残ってくれるような環境づくりについても真剣に考える必要がありそうです。
https://www.asahi.com/articles/ASTCB3R4KTCBPUUB00KM.html
因みに写真のサケは、昨日(2025年11月11日)、小田川のアユの調査時に見かけたものです。
もう産卵を終えたのかボロボロでした。
私たちが歩いているのを見てビックリしたのか、浅瀬に座礁してたので、写真撮影させていただきました(ごめんなさい)。
遡上サイズも、本場に比べると一回り小さいような気がします。
余生を楽しんでもらうため、水深のある場所に戻してあげました。












