(記:根本 昌彦)
鳥取県東部の木材利用・流通を学ぶことをテーマに実習しました。
三洋製紙のバイオマス発電所では枝葉を含めた低質のC材が年間10万立法メートルほど利用され、鳥取市の家庭の半分程の電力を賄っているとのことでした。
丸太の市売り販売をしている石谷林業では、柱、板など建築材用のA材、合板などに使うB材、C材などの仕分けの方法などを学びました。
また製材工場のサカモトでは、A材利用としてスギのブラインド生産など、高付加価値材利用の秘技について教えて頂きました。
今回の視察で驚いたこととして、兵庫県側などでのバイオマス発電所の増加に伴い、C材のチップ材需要が逼迫し、C材価格がB材価格を上回る逆転現象が起きていることでした。
燃やす木の方が建材利用されるものより高いというのはかなり問題があり、政府の固定価格買取り制度のあり方も含め、考えるべき課題だと思います。