(記:太田太郎)
今年からのゼミの新たな取り組みとして、地元の方と共同で、岩美町蒲生川水系の小田川、荒金川での魚類相調査を実施しています。
この川は、かつて、旧岩美鉱山の抗排水の影響で、ほぼ死の川状態となりました。
中和処理施設が出来て50年以上が経過し、現在は水質の問題は解消されましたが、魚類相はどの程度回復しているのかを調べています。
下流の定点では、カジカ中卵型やシマヨシノボリなど両側回遊性の魚類が確認され、さらに春には天然のサケの稚魚、そして今日は天然アユの遡上も確認できました。
一方、鉱山直下の定点は、多様性がかなり低い印象です。
四季を通じた調査をして、しっかりまとめたいと思います。