(記:足利 裕人)
三朝温泉大橋旅館の岩窟の湯の底の石はトリウムの娘核種が沈積しています。
その石を線源にし、拡散型霧箱の底に0.3Tの紙面裏から表にかけた磁束からローレンツ力を受けて反時計回りに回転するβ線の飛跡と、トロン(ラジウム220)のα崩壊に典型的なα線のV字型飛跡を捉えました。
エタノールの霧が飛行機雲のように回転するβ線の飛跡を表します。
トロンがα崩壊したときのα線が左側の1本の飛跡です。生じたポロニウム216は、その直後に半減期0.15秒で次のα崩壊を生じ、右側のV字の飛跡を示します。