(記:太田太郎)
鳥取に来てから長年に渡り良くしていただいている、鳥取県漁協浜村支所の田渕委員長からお誘いいただき、気高町船磯(浜村海岸)の地曳網のお手伝いに学生達と行ってきました。
ここ数日の時化の影響で浜はゴミだらけだったので、まずは環境大生がゴミの片づけ、、、
網入れ後、途中で曳網ロープを見失うというトラブルもありましたが、委員長が急遽ウエットスーツに着替えて回収し、無事に網揚げ完了、、
小さな子供たちは網よりも川遊びに夢中でした!!
漁獲の方は、、今日はちょっと少な目、、クロダイ、ヘダイ、マダイ、カマス、アジ、フグ類(シロサバフグにショウサイフグなど)、、、
獲れた魚の解説を軽くしていたら、「詳しいんですね!!」と褒められてしまいました。。
「ありがとうございます。少しだけ詳しいです。」
この地曳網漁業、現在の日本では、観光や学習目的での操業が多く、本業として操業する経営体は少なくなりつつあります。
その理由は、ごく沿岸域の魚が少なくなっているという環境的側面、そして、写真の通り多くのマンパワーが必要なのですが、今の日本人の労働単価では採算が合わないという社会環境の変化があるのではないかと考えられます。
ただ、この地曳網は、漁業が「魚獲り」から「産業」に発展した過程を考えるうえで大変重要な漁法であり、日本各地の漁村の成立を考えるうえでもカギとなる漁法です。
近年、本商売で地曳網を行う場合には重機やウィンチを使って揚網することの方が多いのですが、このようにみんなで力を合わせて網を揚げて魚を獲るというのも貴重な体験になるのではないでしょうか(^^)