オープンキャンパスからホームカミングデーまで~決断の時~

2012年 10月 17日 23:37

(記:川口 有美子)


先日、本学ではオープンキャンパスが開催され、多くの高校生や保護者の方のご参加がありました。また、先月末にはAO入試も実施され、入試シーズンの幕開けとなりました。
特に、高校3年生にとっては、進路先を決めることに迷ったり、不安になったり、つらい時期に入っていると思われます。
オープンキャンパスやAO入試に立ち会って、私も、高校3年生当時の自分を思い出さずにはいられませんでした。

今、振り返ると、大学受験にあたって、「なぜ、この学部に入りたいのか」「なぜ、この大学に通いたいのか」「大学を卒業したら、どういう職業に就きたいのか」、私なりにそれなりの意思を持っていたと思いますが、オープンキャンパスや入試の折に出会った一部の高校生と比べると、当時の自分の未熟さに、恥ずかしい気持ちにもなりました。

また、大学受験の時に思い描いた大学卒業後に就きたい職業や将来の社会生活を、果たして、今の自分がそれらを実現できているかというと、まるで違っている(実現されていない)という現実があります。それは、大学入学以降のさまざまな経験や出会いによって、当初の希望が大きく変わってしまったからです。

そんなことはよくある話です。では、何にも考えずに学部や大学を選び、その後の出会いや経験に身を委ねるだけでいいのか。それでは、あまりにも主体性のない、モチベーションの低い学生生活となってしまう危険性が高いでしょう。受験や就職等の人生の節目で、十分に自分と向き合って進路を決断することは、とても苦しいことですが、やはり必要です。あとになって、その決断を後悔することも多くあるかもしれません。決断と後悔を繰り返しながらつくられた過去は、その後の人生の布石になるのだと思います。

現在、日本の大学(学部)進学率(過年度高卒者等含む)は50.8%で、男女別では、男子は55.6%、女子は45.8%です(文部科学省「平成24年度学校基本調査(速報値)」)。ここ十数年の間に、少子化の進行や大学の設置数増加と相まって、進学率は急激に上昇してきました。

例えば、平成10年度の大学(学部)進学率(過年度高卒者等含む)は36.4%で、男女別では、男子は44.9%、女子は27.5%でした。現在、大学は国公私立合わせて783校あります。大学に進学することは、半ば当たり前のことのようになりました。しかし、その一方で、日本の社会は少子高齢化・経済不況・雇用をめぐる厳しい環境などにより、先行きは不透明で、進路選択をするにも、また、選択をした後も、非常に厳しい状況に置かれています。

秋の学園祭シーズンに合わせ、今、多くの大学では、「ホームカミングデー」という、卒業生(同窓生)に再びキャンパスに足を運んでもらい、卒業生や教職員の方々との旧交を温めてもらおうというイベントが行われています。みなさんが進学した大学が、卒業後も訪ねてみたいと思えるような母校となればいいですね。

オープンキャンパスから受験→入学→卒業→ホームカミングデーと、長い月日の中で、仮に、希望通りの進路実現ができなかったとしても、その時々の自分の「決断」に誇りを持ってほしいと思います。

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