(記:戸苅 丈仁)
現在うちの研究室には大学院生が2名います(M2が1名,M1が1名)。
次年度の大学院進学希望者も2名ほどいます(他大学も含めて)。
私が大学生の頃は就職氷河期ということもあって、8割くらいが大学院に進学していた気がします。
もちろん,大学によっても違いは色々あると思いますが、最近は大学院進学の率も減っているとか。
4年生で卒業研究をしますが。やはり1年間だと実験方法と分析方法の理解で結構な時間を奪われてしまいます。
自分で実験を計画して、実験機を組み立てて、というところまでは行きにくい。
もちろん、教員とディスカッションしながら進めるのですが、学生から「こんな実験してみたい」という提案にも至りにくい部分があります。
大学院生になると、未知なる課題を解決するために自分で計画してトライするということがより一層求められます。
これこそが,「研究」の醍醐味です。
また,4年生への指導や助言も必要かもしれません。
人に教えるとなると自分が理解していないとできませんから、それもまた勉強になります。
加えて学会発表もしないといけません。(これは研究室にもよるかもしれませんが,うちの研究室は義務付けています)。
学会という場所で様々な研究に触れることで、こういった研究の積み重ねで世の中が発展してきたことが感じられるかもしれません。
色々と書きましたが、要するに大学院に進学してほしいなと思うわけです。
経済的な事情もあるので難しい場合もあるかもしれませんが、可能ならば進学するといいなと思います。
研究の楽しさ、深さをより感じてほしいのです。
公立鳥取環境大学・大学院
環境経営研究科
https://www.kankyo-u.ac.jp/faculty/grad/