コロナ渦の中での氷ノ山登山・散策

2020年 10月 17日 14:16

(記:小林 朋道)

 

10月3日土曜日、環境学部のフィールドワークの一つである「氷ノ山登山・散策」(氷ノ山は鳥取県で二番目に高い自然豊かな山で、その山に、自然物や文化的な遺産も確認しながら登るという実習だ)を行った。

必修科目ではないが1年生140名程度が参加した。

少しだけ雲がかかる絶好の登山日和で、一般の方たちも登られていた。

 

コロナ渦の中での実施ということで、こういったフィールドワークを予定されておられる方がおられたら参考になるかもしれないとも思い、引率した教員の中で最高齢の学部長(私のこと)として、簡単に様子などをご報告したい。

 

 

大学のコロナ対策の一環として環境学部では「実習・演習・実験のルール」を作っている。

「氷ノ山登山・散策」もそれに沿って行った。

 

バスは定員の半数(そのため今回は6台も頼むことになった)、バス内ではマスクをし二連シートに一人、少なくとも私が乗ったバスの中では私語は全くなかった。学生たちもルールの意味をよく理解していてくれたのだ。

 

その6台が時間差をつけて(最初と最後のバスの出発、到着時間の差は1時間でした)、10人程度の班に分かれ、時間差をつけて登山開始、という状況だった。

 

登山の際には、登山道が一人しか通れない幅であるため、対面や密集はなく特に問題はなかった。

 

広々として風も吹く野外でもあり、マスクの着装については自由にした。

つけている学生もあったが、多くの学生は外していた。

 

登山の途中では、学生たちは、実施責任者のNe先生が写真を用意した20種類程度の植物や動物(ツキノワグマの爪による引っ掻き跡も!)、また旧跡(登山道はかつてお伊勢参りの道でもあった)を学生たちは見つけてスマホで記録しなければならなかった(それも含めてレポートが課せられていたのだ)。

 

頂上に着いて30分程度の休憩や散策を行った後、また間隔を置いて降りていくというスケジュールだったが、頂上に数グループが重なってしまった点が反省点であった。

 

12人のTA(3,4年生の実習補助の学生)もよく協力してくれた。

 

私は最後尾を歩き、もし動けなくなったりした学生がいた場合には背負って下りる(あるいは登る?)くらいの覚悟でいたが、残念ながらそういった出番はなかった(本当にそういった学生が出たらすぐTAに任せただろう)。

 

下りた後には、マダニについての注意も念を入れて行い(被害はなかった)、またバスに乗って氷ノ山を後にした。

 

注)写真の中の少し右上に見える三角屋根の建物があるところが山頂だ

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