(記:戸苅 丈仁)
8月7日ー8月8日の行程で神戸市東灘下水処理場、琵琶湖疎水記念館、高瀬川・鴨川・白川の現地視察に行ってきました。
レンタカー&ユースホステルでハードな日程でしたが、得るものが多かったと思います。
①東灘下水処理場
神戸市は下水処理場での新技術実証に非常に積極的に取り組んでいます。
国交省のB-DASHプロジェクトも数多く実施しており、それらの事業概要と施設見学を行いました。
新たな技術を実用化するためにはラボスケールだけではなく現場での実証が必須です。適切な下水処理を行いながら、現場実証実験を行い、より良い処理を目指すという精神は本当に素晴らしいと思いました。
概要説明をみっちりと
有効容積10,000?のメタン発酵槽 壮観です
攪拌はドラフトチューブ。上から中を覗くことができましたが、スカムもなく順調にバイオガスが発生していました。
神戸市ではグリーンスイーツプロジェクトとして食品工場の残渣と間伐材を処理場に集約し、混合発酵する取り組みをしていました。現在も実証実験として食品工場の残渣を発酵槽に投入し、ガス発生量の増加に寄与しているそうです。
B-DASH事業で使った鋼板製のメタン発酵槽
都市ガス精製設備
バイオガスを精製し、都市ガス導管に注入しています。高圧化での溶解度の違いを利用しています。
リン回収設備
KOBEハーベストプロジェクトとして下水汚泥中からリンを回収し、肥料の原料としています。ただ,リンの売却益もありますが、MAPスケールの抑制の効果も大きいでしょう。
処理場横の水路
阪神淡路大震災の際には、この水路を仕切って沈殿池がわりに使い、簡易処理だけで放流を行っていたそうです。
処理場に隣接する東水環境センター
詳しい説明&質問に答えていただきありがとうございました!