種の旅の秘密を探る

2017年 05月 24日 13:02

 (記:足利 裕人)

 

アオギリ

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アオギリの果実は偏心構造をとり、重心が一方の端に偏っている。

果皮でできた舟の底を中心に回転する。種子が多いと遠くへ飛びにくく、種子が1、2個に減って遠くへ飛ぶものも多い。

また、丈夫な舟型構造であり、川の流れに乗って散布することもある。

http://www.karooyaji.org/seed/make_01.html



 

菩提樹 オオバボダイジュ

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ボダイジュはヘリコフプターや、天然のタケトンボのような構造をしてい る。

種子が機体、総包片がプロペラである。

種子が落下する頃には丸い種がいくつか落下し、1、2個になったときに高速で回転しながら、ゆっくり落下する。

風の強い日に梢を離れ、総包片をグルグル回転させて、遠くへ種子を運ぶ。

種子をぶら下げた長い柄は、重心を下げるため、安定した飛行ができる。

http://www.karooyaji.org/seed/make_11.html

 

 

 

カエデ

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カエデ型の種子は偏心構造をとり、重心が一方の端に偏っている。

また、丈夫な背骨構造が軽い羽根を支えており、筋状の凹凸もある。

これらの効果で落下時に渦を生じ、有効な回転を生んでいる。

回転することで、羽根の有効面積を10倍に増やし、落下時間を増やして風に乗り、遠くへ散布される。

http://www.karooyaji.org/seed/make_04.html

 

 

鳥取市の賀露おやじの会の『種の旅のひみつを探ろう』から抜粋して転載しました

URL:  http://www.karooyaji.org/seed/index.html

 

 

 

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