(記:足利 裕人)
アオギリ
アオギリの果実は偏心構造をとり、重心が一方の端に偏っている。
果皮でできた舟の底を中心に回転する。種子が多いと遠くへ飛びにくく、種子が1、2個に減って遠くへ飛ぶものも多い。
また、丈夫な舟型構造であり、川の流れに乗って散布することもある。
http://www.karooyaji.org/seed/make_01.html
菩提樹 オオバボダイジュ
ボダイジュはヘリコフプターや、天然のタケトンボのような構造をしてい る。
種子が機体、総包片がプロペラである。
種子が落下する頃には丸い種がいくつか落下し、1、2個になったときに高速で回転しながら、ゆっくり落下する。
風の強い日に梢を離れ、総包片をグルグル回転させて、遠くへ種子を運ぶ。
種子をぶら下げた長い柄は、重心を下げるため、安定した飛行ができる。
http://www.karooyaji.org/seed/make_11.html
カエデ
カエデ型の種子は偏心構造をとり、重心が一方の端に偏っている。
また、丈夫な背骨構造が軽い羽根を支えており、筋状の凹凸もある。
これらの効果で落下時に渦を生じ、有効な回転を生んでいる。
回転することで、羽根の有効面積を10倍に増やし、落下時間を増やして風に乗り、遠くへ散布される。
http://www.karooyaji.org/seed/make_04.html
鳥取市の賀露おやじの会の『種の旅のひみつを探ろう』から抜粋して転載しました
URL: http://www.karooyaji.org/seed/index.html