(記:小林 朋道)
学生たちが研究室にやってきた。「スズメのような鳥が渡り廊下の窓ガラスにあたって落ちてきた。
動かなくなっている」という。
まだまだ緩まない鳥取の寒さだ。
現場に行くと、スズメより一まわり大きな鳥が雪の中に落ちていて、たくさんの学生たちが囲んでいた。
外傷はない。脳震盪の可能性が高いことを伝えて、これなら回復するかもしれないと言って部屋に連れて帰った。
私の手当てがよかったのだろう。4時間ほどして翼をはためかせて私のデスクの椅子に止まった。
それから私特製の栄養剤を飲んで、今体力をつけている。
学生たちにはイカルかなーと言ったが後で調べてみると外見は似ているシメだった。
いろんな意味で、これでいいんだ、と思える出来事だった。