令和4年12月4日(日)、本学多目的ホールにて、第4回山陰海岸ジオパークサイエンスカフェ
「日本列島まっぷたつ?!フォッサマグナの謎に迫る」を開催し、小学生とその保護者24名にご参加いただきました。講師は、フォッサマグナミュージアム 学芸員 郡山 鈴夏 氏で、日本列島の成り立ちやフォッサマグナ等について学びました。
講師は、大陸がどう動いて、日本列島がどのようにできたのかをスライドを使って分かりやすく説明しました。そして南アメリカ大陸とアフリカ大陸を例に挙げて、この二つの大陸にある化石や大地の地質構造をみると、数億年前は、地球のほとんどの大陸は繋がっていていたのではないかと話しました。
次に参加者は、日本列島がアジア大陸から離れた時にできたフォッサマグナ(大きな溝)がどのようにできるのかを、小麦粉ときな粉、定規を使って再現する実験をしました。参加者から「こんな風にして割れ目ができるのですね。初めて知りました」などの声が上がりました。また、講師からできた割れ目に、日本列島の周りから土砂が入ってきてフォッサマグナ海峡が埋められ、それがプレート移動の力で盛り上がってできたのがアルプス山脈の一部であると説明がありました。
最後に講師は、どのようにして石ができるのか、糸魚川の河口の海岸には翡翠をはじめ様々な色や形をした多くの種類の石が見られ、それはフォッサマグナ(大きな溝)と糸魚川の河口構造が大きく関わっていることなどスライドを使って分かりやすく解説しました。
今年度の山陰海岸ジオパークサイエンスカフェは今回で終了です。多くの方にご参加いただきありがとうございました。
講師 郡山 鈴夏氏
イベントの様子
実験をする様子
再現したフォッサマグナの断面